お仕事の話をいただきつつあります。

(写真は内容と無関係です)

昨日は、ある会社の企業広報誌のリニューアルに関するご相談をいただきました。
企業広報誌の編集というのは、私が最もたくさんやってきた仕事になります。
すでに発行されている広報誌を受け継いだこともあれば、新設の提案からやらせていただいたこともあります。
企業の事業分野も住宅、IT、銀行、電力など様々でした。

すでにある企画を進めることもありますが、多くの場合、私が関わる際に企画提案をさせていただきます。
その際に考えるのは、その広報誌の役割と目的にあった企画かどうかということです。
具体的にいうと「誰のため」「何のため」に広報誌を発行するのか。
つまりターゲットとテーマをはっきりさせ、それがぶれないように企画をコントロールするということです。

発行時に検討したターゲットとテーマが、発行を繰り返すうちに曖昧になり、発行が自己目的化していくということはよくあることで、それを見直し、時に原点回帰し、時に発想転換することで、取り戻す。
その作業が実はとても大事だと考えています。

クライアントの言う通りにすることが良いのではなく、クライアントがしたいと漠然と考えていることを言い当てるような洞察力とぶれない気持ちが必要です。
代理店が間に入っている場合は、クライアントの考えがこちらに伝わらないこともあるので、なるべく直接お話を伺うようにしています。代理店の営業さんは、往々にして、クライアントの言った通りにしたがります。それが一番問題になりにくいと言う判断でしょうが、それではクライアントの不満を解決できないことも多いです。
ご自分ではっきりとわかっていないから、クライアントは外注するわけです。
だからこそ、何に困っているかを汲み取ることが重要なのですが、これはなかなか難しいことですし、複雑なやり取りを必要とするので、効率を追求する人たちからは嫌われます。
でも、ここをしっかりやらないと、結局長続きしないのは、こちらは経験から知っています。
そこで衝突したことも過去に何度もあるのですが、まあ、その辺も慣れです。

何れにしても、本当は何に困っているのか、何を解決したいのか、何を目的にしたいのか、そこを引き出さないと、本当に長続きする企業広報誌を作ることはできません。また、そのヒアリングの結果から、ひょっとすると企業広報誌ではなく、別の解決方法が良いかもしれないということもあります。
また、今はオウンドメディアとして、企業自体が直接ウェブサイトにメディアを形成することもできますし、印刷物だけではなく動画などを展開することも格段に安価にできるようになりました。
となると、提案内容もマルチユースへの展開もイメージする必要もあります。

結局、昨日のお打ち合わせでも、そんなことを背景にして、再度提案をまとめなければならなくなりました。
また頑張ります。