退職に関する記事のその2は、退職の時にもらう書類に関する話です。


(c) .foto project


第1回はこちら。

新宿における退職後の手続き:その1:事前準備編

 
退職する時には、退職願を出し、人事部での手続きをするのが一般的かと思います。
この時、退職事由をどうするかで、その後の失業保険の手続きが変わってくるわけですが、まあ普通は「一身上の都合」と書いて出すでしょうし、会社側からも求められるかと思います。
早期退職制度に応募したとかでない限り、会社都合にはなかなかしてくれませんよね。

何れにしても、退職時に会社側にお願いした方が良いものは、「離職票」と「社会保険資格喪失連絡票」だと、たいていのサイトに書いてあります。

ここで、「離職票」は確実に必要で、これがないと国民健康保険への切り替え、国民年金への切り替え、職安での求職申し込みなど、この後の退職ライフに大きく関わりますので、必ず会社側に要求しましょう。
私の前職でも、退職連絡票というのを退職にあたっては提出するのですが、離職票発行という欄があって、「必要」にチェックしないともらえないという手続き上の関門がありました。
これに気づかないと、離職票がもらえないわけですね。危ない危ない。

「社会保険資格喪失連絡票」ですが、これも希望者のみの発行なので、自動的には出てきません。これについては、国民健康保険への加入、家族の健康保険の扶養認定に必要なので、必ずもらいましょうという風に書いてあることが多いですが、状況によってはなくても問題ありません。

国民健康保険への加入には離職票があれば問題ありませんし、扶養家族がいない方、夫婦共働きでパートナーも厚生年金に加盟している方は、この書類は必要ありません。私は、この条件にあたるので、会社側に要求しませんでした。

こうした退職に関わる記事を書いているブログ主は、大抵奥さんと子供がいて、30代だったりするので、この社会保険資格喪失連絡票のことを詳しく指摘したりしています。そうした条件の方には必要ですが、私のような、妻も働いていて子供がいない持ち家でもない人にはなくてもなんとかなる書類でした。

ですが、離職票は絶対必要ですので、必ず請求しましょう。

ところが、この離職票はすぐにはやってきません。10日なっても届かないのでメールで前職の人事課に確認したところ、外注先から送られてくるという返事。もうすぐ送るでしょうというのんびりした回答にちょっと焦ります。私の前職では、人事関係の業務の一部を外注していて、離職票の作成は社会保険労務士法人に外注しているということをこの時知りました。

「くらしと国保」というしおりには、国民健康保険への切り替えは、退職後2週間以内と書いてありますし、国民年金への切り替えも2週間とあるのですが、今年は11日が祝日の金曜日なので、10日に届かないと役所に行って手続きできるのは早くて14日の月曜日。ギリギリです。

そこで10日に新宿区役所の4階にある健保と年金の窓口で相談したところ、どちらでも「2週間超えても問題ありませんよ」と言われました。拍子抜けして安心して家に帰ったらば、離職票が簡易書留で送られて来たことを示す「不在配達通知」があるという絶妙な?タイミングでした。

11日に新宿郵便局に取りに行って、その場で同封書類の中身を確かめます。
ここで離職票が2種類入っていることや、雇用保険の求職者給付には写真が2枚必要なことなどを知りました。
14日にもらっていたらば焦ったかもしれませんが、まだ時間もありますし、帰り道に証明写真の機械で撮影しました。

退職が決まって、すぐにでも手続きを始めたくても、この離職票が届くまでは、何もできないと考えた方が良いです。ただ、それまでの間に、離職票が届いたらばすぐに動けるように、いろいろな準備と役所への相談などをしておくのは良いのではないでしょうか。

私も、離職票だけで大丈夫か不安だったので、自分の場合は社会保険資格喪失連絡票が必要ないことやそのほかに必要な書類がないかを事前に新宿区役所の保険課と年金課に確認しに行きました。
こうした相談事だけでも、実に丁寧にお返事をしてくれますし、色々調べてもくれます。
役所だからと気構えずに相談に行くことをお勧めします。