衆議院選挙の結果が出ましたね。

syuugin2014

自民党が291で-4。
公明党が35で+4。
民主党が73で+11。
維新の党が41で-1。
共産党が21で+13.

こう見ると、自民党も勝ったとは言いがたいし、与党合計がプラスマイナス0なので、支持された感はある。
でも、それ以上に少数政党ですよ。

次世代の党が2で-18.
生活の党が2で-3。
無所属が6でー8。

政党の体をなさない 惨敗です。
小沢一郎は当選したが、生活の党は政党要件も外れ、次世代の党は、平沼さんは当選したが、石原慎太郎を含んで大負け。

小選挙区比例代表制は、小政党に厳しい選挙制度ですが、その選挙制度を作った小沢さんもこんな仕打ちを受けるとは思っていなかったでしょうね。

そして、最後の当選が、菅直人さんですか。
衆院選:菅直人元首相は比例で復活 東京18区は敗北@毎日新聞

 比例ですら当選できないくらい完膚なきまでに負けさせないといけませんよ。
海江田さんが落選なんですから、菅さんを政治の世界に残しておく意味がわかりません。

菅元首相が「比例復活」できて海江田代表が落選したのはなぜ? 

惜敗率で拾われるとは、負け方が悪かったということでしょうね。
まあ、武蔵野市長だった土屋さんも支持されているわけではないのでしょうけど。

今回の自民党がなんとか保ったのは、新人議員の教育に力を入れたからとも言われています。
派閥があった頃は、先輩から地元での地盤強化とか、議員としての勉強とか、教わる機会もあったのでしょうが、最近の派閥解消は、こうした教育の機会を失わせている面もあるようです。

風に乗っかっただけの「ゆとり議員」ですね。

社民党のおたかさんブームとか、小泉郵政選挙とか、民主党ブームとか、ブームで当選した新人議員が次の選挙で総崩れする後継が繰り返されてきたことを踏まえて、自民党はぬかりなく対策を取ってきたらしいです。
それが今回の選挙につながっている。

振り返って、民主党はどうなんでしょう?
海江田さんが落ちるくらいですから、選挙に備えていたとはいえないんでしょうね。
でも、常在選挙と言われるのが衆議院ですから、党として備えを怠ってはいけないわけです。

小政党は、さらに対策どころか内輪もめの連続で期待さえ失っていたわけでしょう。
当選どころの騒ぎじゃないですよね。

自分の都合で政治を動かせると思っている人たちが退陣していきます。

【衆院選2014】落選した大物候補は? 海江田万里氏から渡辺喜美氏まで(画像)@ハフポスト

 
結局、政治の世界を振り回すばかりで、大局観がない人たちだったということです。
年末に政党助成金目当てで再編を繰り返してきた人たちは、退いて頂きましょう。

それにしても、もう小政党の時代ではないことがはっきりしました。
小選挙区比例代表制では、地方組織がしっかりしていて支持母体がないと難しい。
それが明らかになった選挙だったように思います。

終わった選挙を悔いてもしかたがないので、この選挙から何を始めるか。

来春は統一地方選挙です。

投票日は来年4月12、26日=来春の統一地方選-政府

政府は19日、2015年の統一地方選の投票日について、都道府県と政令市の首長、議員選挙は4月12日、それ以外の市町村の首長、議員選挙は同26日とする方針を固めた。期日を定める臨時特例法案を今月29日召集の臨時国会に提出する。全国で1000弱の選挙が行われる見通しだ。 
 
中央での小政党の乱立の結果、地方の選挙地盤が分裂し、人財の不足もあって、地方議会の衰退は激しい物があります。 
中央政界も小粒だとか言われますが、地方議会にとんでも議員が増えているのは、今年色々と明らかになったとおり。
 
自民党と社会党が地方まで政治の仕組みを整えていた55年体制の崩壊は、地方議会の崩壊につながっているのではないかとさえ思います。

だからこそ、せめて労働組合を母体とする民主党がしっかりしてもらわないと軸も何もなくなります。
民主党には、中央での対立や足の引っ張り合いやゴタゴタを何とかして、地方議会まで一連の道筋を見極めた党運営というか、政治家養成をしてほしいと思います。

なんだかんだ言っても、民主党の地方基盤をベースに自民党に対向する政治勢力を作る取り組みがされないと、来春の統一地方選挙も大変ですよ。
自治体ベースで自民党の言うがままの体制になれば、地元自治体の理解で進む原発問題も、基地問題も、TPPだって、税金の使い道だって、自由にされてしまいます。
それこそ原発再稼働は容認され、思うがままに地方創生予算が使われるでしょう。

この選挙で終わりではないです。

地方議会の統一地方選までの動きを見据えて、今後をウォッチしていかないと。
あなたの街のとんでも議員を再選させない取り組みを始めて、自分の街がどうなっているか見なおす機会にしてはどうでしょうか。